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第39回オンブズマンアカデミー

愛媛県警、仙波敏郎巡査部長講演


 講 師:仙波敏郎氏・東 玲治氏
 日 時:平成18年4月22日(土)、午後2時〜
 場 所:岡山市中山下NTTクレドビル17F「男女共同参画センター」大会議室

仙波氏 東氏
仙波氏               東氏


【警察の裏金の実態と、今後のゆくえ】

 平成18年4月22日(土)、午後2時より、岡山市中山下NTTクレドビル17F「男女共同参画センター」大会議室にて80余名の参加のもとに、盛況に開催された。
 講師は現愛媛県警巡査部長、仙波敏郎氏と「仙波さん支える会」代表、東玲治氏の講演があった。
 仙波氏は講演で「県警着任以来、裏カネ作りのための偽名領収書の記名を拒否し続けているため、昇進試験に合格できない。JR鉄道警備隊であった時の列車警乗手当てが隊員に支給されず、裏ガネにされていたことが濃厚。超勤手当てをキックバックさせて裏ガネにすることもあった」と語る。
 平成17年1月20日、氏はオンブズマンえひめ薦田伸夫弁護士(現・仙波弁護団長)らと記者会見し・全警察で長年にわたり組織的に裏ガネ作りが行われてきたことを告発した。現職警察官の告発は全国で前例がなく、その後もない。警察ネット(原田宏二代表)の支援をうけている。
 仙波氏はさらに「裏ガネ問題は単に金の問題ではなく、警察官の士気低下・不祥事続発の原因。将来に禍根を残す。それが問題だ。旅費は金額的に裏ガネの最大の原資といわれ、国費、県費合わせて年間約3億円、捜査協力者への謝礼金は年間5〜6千万円、他に国費で8千万円ある捜査費からも謝礼金が出たことにされている。裏ガネの総額は推定で年間2〜3億円だ。
県費の捜査協力者謝礼金は、最初に槍玉に挙げられた。そのせいで、激減し愛媛ではH10年度に5千3百万円あったものが同16年度は約1千4百万円になった。これはそれだけの金は裏ガネにされていたことを示している。
 告発などの直接効果と言える。旅費は書類操作で簡単に裏ガネになり、かつ一部関係者しかその内情を知らないため実態解明が手付かずのままになっている。」と・・・・
 東玲治氏は「知事の予算付けとその執行に関する監査結果が問題であり、何故警察は周知の事実を認めないのか。民主主義が機能していない。先日警察ネットに米国大使館から、公安委員会はどうしているのか?と問い合わせがあった。警察を監督する機関が機能不全である。監査委員は領収書を協力者に直接会い、領収書を確認すると言う簡単なことができない。」

 ○【第39回・アカデミー追加資料】「仙波さん愛媛県警鉄道警察隊へ復帰」(PDFファイル)

熱心に聴講する参加者ら
熱心に聴講する参加者ら
講演後<写真右>重田代表より「県議会・市議会の費用弁償関連の解説が行われた。
    <写真左>菅納幹事から「県議議員視察報告」分析結果の解説が行われた。
菅納幹事       重田代表

【講演会後の懇親】大成功に祝杯!!
【講演会後の懇親】大成功に祝杯!!


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