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市議会「買置品」文書、分析結果

<買置品の意味とその対処>
1・買置品とは岡山市議会及び市部局に全国自治体の議員・委員・委員会・海外親善使節団来訪や岡山市議員海外視察団等派遣などのおり、土産品・贈呈品・記念品として使用されるもので、常時議会事務局に準備されているも品物で「贈呈品」とも言われる。
2・当会はその品物が「公有財産であり、十分な注意の基で保管・執行されなければならない」と主張し、平成 98月20日、監査請求を行い、同年10月14日、棄却通知(付言付き)を受けた。
3・監査請求の内容
イ 市議会交際費中に市議会議員の死去に伴い「市議会葬」の名目で一人一回100円の葬祭費を支出したのは違法であり、返還せよ。
ロ 買置品の執行状況が極めて杜撰であり、その保管は違法であるから、8年度購入金員を市へ返還せよ。
4・監査通知は、何れも棄却であったが、イに付いては議会当局が自主的に「申し合わせの内規」をとりやめた。ロに付いては出納簿が具備され、透明度が増した。その結果、平成8年度執行金額が2,373(千円)だったものが同9年度はゼロ円、10年は8年度の約十分の一、261(千円)となり、当局が買いすぎた在庫品一掃を図ったものと看られる。大量買付けはバブル期による予算消化に起因しているが、税金の無駄遣いは激減した。  <表:1>
<開示の結果>
1・平成
13年・14年度の「買置品」出納状況のチェックは、監査委員の付言や当会の提案が忠実に実行されているかを検証するものである。
2・平成13年度前期分については、監査委員による定期監査の実施があり「@贈呈者の記載もれ、A在庫数と台帳記載数の誤差、帳簿未記載品・中身が不明の物・包装が汚れ贈呈に適さない物」が指摘され、H13年4月1日より誤差を修正した上で新たな台帳記載を勧告している。
つまり当会のアクションが予算減少に貢献したものの、正確な在庫管理や記帳まで行なかったと推察する。役人はこの種の記帳は苦手のようであり、近い将来、儀礼的負担の軽減と記帳の煩雑性の点から全国的に中止傾向になると仄聞した。
3・H13年度の仕入先は(株)備前陶苑・(株)トーキョーリョービ・瀬戸内産業(株)・(財)烏城彫協会・(者)岡山産業貿易振興会の7社。総購入金額:334,170
14年度は(株)天満屋岡山店・瀬戸内産業(株)の2社にとどまった。金額:238,138円である。
                  <表:2>
4・H13年の全国自治体からの來庁者へは主に「テレフォンカード」が贈呈されている。下表は月別來庁者、団体別、個人別数「参考資料」である。
<夢二テレカ「星まつり」@¥644>トーキョーリョービ

H13

配布枚数

団体数

    備 考(市議会名及び委員会等)

4

 35

 4

川口・盛岡・武生・町田(委員会)

5

 10

 2

美濃賀茂・徳島(新政会)

6

 56

 6

尾道・一関・山形・町田(自由)・座間・八戸

7

 56

 6

草津・いわき・世田谷・小野田(翔友、正和会)・高浜・八千代

8

 29

 4

平塚・高槻・春日井・徳島(創政会)

9

  8

 1

上山

10

152

18

東大和・花巻・軽井沢町・多摩・富士見・福井・西東京

彦根・沼津・深谷・登別・高崎・熊谷・弘前・北区・

小野田(新成会)・池田・鈴鹿

11

 10

 3

土岐・四日市(公明)・上尾

1

 32

 7

つくば・刈谷・岡崎・徳島(議長)・江東区・豊川・丸亀

2

 75

14

吹田(議員団)・島田・富士・吹田(委員会)・伊丹・岸和田

流山・知立・久留米・長岡京・芦屋・前橋・各務原・枚方

所沢

3月

  9

 2

桐生・四日市(民政会)

 合計

472

67

509―472=37(残)

<たんざくもみじ@¥800>瀬戸内産業(株)

4月

 26

 2

舞鶴・浜松

7月

 28

 2

郡山・愛知

8月

 20

 2

旭川・熊本

10月

 73

 6

尾三七・熊本(LAN検討委)・金沢・富山・岐阜・熊本(委)

11月

 32

 3

京都・宇都宮・千葉

1月

 44

 4

所沢・鳥取・仙台・徳島(議長)

2月

 23

 5

横浜・門真・長崎・函館・那覇

3月

  5

 2

仙台・秋田

 合計

251

26

34+240−251=23(忘れ物=1で24残)

<備前焼 箸置(A)@¥1,000>(株)備前陶苑

4月

11

 2

札幌・堺

5月

24

 2

長野・熊本

7月

 4

 1

豊橋

8月

 3

 1

宮崎

10月

 1

 1

豊田市(思政クラブ議員団)?

 合計

43

 7

+47−43=8残

【來庁議員・団体:合計】

13年度

766人

100団体

4・平成14年度の贈呈品の主な物も「テレカ」と「箸置」きが主体だった。
<夢二「星まつり」@¥644>トーキョーリョービ

14年度

配布枚数

団体数

    備 考(市議会名及び委員会等)

4月

 27

 4

松原・津・小山・今治

5月

  9

 2

山形・恵庭

 合計

 36

 6

37−36=1残

<夢二「秋のいこい」@¥700>トーキョーリョービ

8月

 11

 1

富山

9月

 10

 1

福井県議会(総務教育常任委員会)

10月

 11

 1

大和

11月

 76

10

大田区・大垣・さいたま・和光・富士・目黒区・岩見沢

北広島・狭山・知多・三島

 合計

108

13

110−108=2残

<夢二「早春」@¥700>トーキョーリョービ

5月

 53

 6

上尾・日立・長野・春日部・徳島(公明)・前橋

6月

 45

 4

苫小牧・江東区(公明)・高浜・新宿区

7月

 89

12

福島・岸和田・上越・狭山・稲美町・吉川・荒川区(共産)・鈴鹿・豊田・徳山・平尾町・宝塚

8月

 23

 7

佐賀・伊丹・津山・国分寺・多治見・春日井・豊中

 合計

215

29

217−215=2残

<備前焼 箸置「たんざくもみじ」@¥800>瀬戸内産業(株)

4月

  1

 1

旭川(公明)

5月

  2

 2

函館・旭川(無所属)

7月

 38

 4

仙台・横須賀・那覇・宇都宮

8月

 22

 2

神戸・札幌

10月

 57

 5

浜松・杉並区・秋田・さいたま(建設委)・品川区

11月

 47

 6

福山・大野城・高岡・須賀川・西宮・大府

1月

 67

 6

仙台・相模原・松本・岡崎・光・取手(下水道組合)

 合計

234

26

24+250−234=40残

【來庁議員・団体:合計】

平成14年度

593人

74団体

年度別、來庁者「贈呈品」価格

年度

来庁者数

品名

単価

   金    額

13 年度

472

星まつり

 644

303,968

251

秋のいこい

 700

175,700

 43

備前箸おき A

1000

 43,000

計:  522,668
14 年度

 36

星まつり

 644

  23,184

108

秋のいこい

 700

 75,600

215

早春

 700

 150,500

234

たんざくもみじ

 800

187,200

計:  436,484
<表:2>の合計金額との差は、在庫品を使用したことによる。 <表:4>
5・<使い方と在庫>
イ)来庁議員等への贈呈品は単価的にみて1000円が限度であると理解された。夢二の「テレカ」や
「備前焼・箸置」が岡山市議会を視察した証拠になる程度で、貰ったほうが「嬉しい」か甚だ疑問である。
13年度で公用バスに忘れ物が1件(800円の箸置)あった。
14年度で約600人が来庁している事実からみて、案内役の事務方は多忙だったろうし、前述のごとく、儀礼的な雑事を排除する方向になってもらいたい。単価の上限は「備前焼 火もらい」が10000円である。13年度在庫12個、14年度で1個使われ、14年度末11個の在庫を抱えている。<表:4>
又、備前焼「花の花入」@5000円(14年度末34個)同じく「酒器 桐箱入」@7210は34個の残がある。仕入れの段階で「何に使うのか?。」場当たり的な買い付けが「腐れ在庫」の原因になる。
ビール券@7200円、20枚が13年度、14年度と持ち越され「塩漬け」であり、ビールの「塩漬け」は頂けない。だが自家用に使われていないのは、道義の存在が確認できる。平成5年度から8年度まで、赤磐雄町(清酒)がかなり仕入れられ、どこかに消えた。

ロ)単価や仕入れ先が不明なものが多い。13年度で約116点、14年度で約107点、中には備前焼の「お宝」的?もある。また瀬戸内産業から見本品として25個の「ぐい飲み」を貰っていて、贈呈品として使っているしまつだ。この際、「腐れ在庫」を競売して一掃を図ってはどうだろうか。スッキリするはず。
※<表:3>は在りません
                                          以上<分析・文責:重田>2003,5,5