(続)野曽君男の「にくまれぐち」
<No.3〜No.15>
にくまれぐちの3
■ワタクシも行ってきました、全国大会。大阪を出て泉州路を南へ南へ、歌枕「高師の浜」にほど近く、なんでこんなとこにこんなもんがあるのだ的温泉風大旅館。周囲に繁華街皆無、従って酒池肉林の余地なし。大人の修学旅行だね、どうも。旅館は増築増築のコンセキ歴然として、池の坊満月城(ご記憶かな?)的タコ足状態。火事でも出たらオンブズマン全滅だぜこりゃ。
■前回の会報で、「裁判所構内に無断駐車可能」と書きまして、関係者各位にえらい混乱をひきおこしましたこと、ひとえに不肖の責任でありまして、幾重にもお詫び申し上げます。なんと裁判所におかせられては、私に一言の相談もなく、夜間・休日にゲートに施錠するという、言語道断悪逆非道庁舎管理上当然至極の暴挙を‥‥私のぜんぜん知らんまに‥‥やらかしていたのであります。なんでも、今夏、深夜構内に侵入して馬鹿騒ぎをやらかしたヤカラがおったんだそうでして、ご近所から苦情が殺到したとなりゃ、しゃあないわな、実際。新ことわざ。「暴走族騒ぎゃオンブズマン困る」
■前回に続いて、やっと出ました、東部クリーンセンター建設委員会議事録の全面開示の勧告。岡山市の不服審査会の答申はいい線いっておりまして、市はけちょんけちょんです。なんぼなんでもこれで出さないつうこたァないだろう。いいかげん負け続けに懲りて、ぼんぼん開示してくれるようになると手間がはぶけるんだが。
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にくまれぐちの4
■編集後記に小むつかしいことを書くのは本意でありませんが、10/20
の岡山地裁の判決は実にムカツキます。「監査請求は、支出をひとつひとつ認定してしなければダメ」たア何ですか。カラ出張や官官接待は、これじゃほとんど追求できない。お役所相手の事件になると、裁判所はやたら逃げるカーブを多投するものですが、こればっかりは、あんまりと言えばあんまりじゃありませんか?これでは自滅です。ハンセイしてもらいたい。
■いつになったらできるのか、情報公開法。
お役人姑息、自民党石頭、野党屁ッぴり腰。
「国会を 二回重ねし そののちも かからむものと 君思いきや」
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にくまれぐちの5
・忘年会を兼ねて、記者さんたちと飲み会をやりました。(注。完全割り勘です。旅費その他の流用ではありません。)記者さん7〜8人参加。なじみの顔が多い。せめてこの倍くらい来てくれたら。思うに、1.記者さんたち、間違いなく忙しすぎる。わが社といい勝負のタコ部屋だね。これじゃ確かに勉強するヒマはないかも。2.それにしても、なんというか、知的道楽的好奇心が、少なすぎるんではないかい?♪タコの部屋なるタコの身の♪かくも果てなき海にして♪生きのいのちのあじきなき♪その思いこそ悲しけれ。(記者さんたちに申し上げます。そのうちまたやります。私の悪態なぞは気にしないで、ふるってご参加下さい。)
・県議会に、議会情報の公開を求める陳情を出しました。たぶん前代未聞のタカビーな陳情です。読むときのセンセイたちの顔を見てみたいような‥‥あとの夢見がこわくて見たくないような‥‥
・県会議員さんたち向けにアンケートを実施しました。ウワサに聞く、それを受け取ったセンセイたちの会話。そもそもオンブズマンとはナニモノであるか。われわれは選挙民の支持を受けて当選したものである。しかるに何ぞや、素性も明らかにせずいきなりアンケートなるものを送りつけて、結果を公開する云々とは、言語道断、無礼千万である。以下略。えー、御無礼の段、御海容下さい。なにしろ議員さんといえば全体の奉仕者なのだと思っておりましたもので。
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にくまれぐちの6
・西署を見学しました。すぐすみました。なにせ、見れない所が多いもんで。西署といえば鉄柱、鉄柱といえば西署なんですが、いざ見てみると、ほかにもなんかヘンでした。
廊下がやたらに暗い(開口部が少ないため)。建物正面に意味不明の死にスペースがある(駐車場にすごく入れにくい)。内部の壁がくすんだ濃灰色の鉄板で、なんかプレハブの仮設住宅を連想させる。これって、使い勝手はいいのかしら?警察の人たちの意見ちゃんと聞いて建ててるのかしら?自分が警官なら、東署(ものすごくフツーで無味乾燥なお役所的建物)の方が使いやすいような気がするけどなあ。案内の警察の人たちの顔に「オレのせいじゃないのに」と書いてあるような気がしました。気のせいかしら。ヒガミかしら。
・情報公開法案、全政党共同修正で、衆議院を通過。お釈迦さまは母親の胎内に3年間いたといいますが、長くいりゃ出来のいい子が生まれると限らないのが世の習い。議員さん方「わかったから、さっさと生まれてくれよ」と言ってるような気がします。ヒガミかしら。気のせいかしら。
・津山市の情報公開条例、もうすぐです。国の法案よりずっとマシみたいです。ついでに、文書目録にオンラインでアクセスできるようにしてくれないもんかなあ。
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にくまれぐちの7
・情報公開法は5月7日に(やっと)成立、5月14日公布されました。約2年後に施行されます。
いや長かった!あとは2年先を待つだけ…でもないんです、これが。なんとなれば手数料がどうなるのか、決まってないのです。特に、一番問題になる開示手数料(岡山県が伝票1枚200円とってる、アレですよ)をとるのか、いくらとるのか、どういう単位で数えるのか。これからできる「政令」で決められるのですが、どういうことになのか、総務庁が頑として口を割らないので、さっぱりわかりません。これから2年の間に、「開
示手数料ゼロ」をなんとかして実現させたいところです。
・ところで、法案の国会審議での、自民党某参議院議員の質問が、なかなか傑作です。いわく『日本には国会の国政調査権があり、情報公開制度は議会制民主主義によってすでに実現されている。(情報公開制度が進むと)国会不要論にもつながりかねない。公務員の人件費は1人1分30円かかっている。議員を通せばタダでとれるのにわざわざ直接請求するのだから、費用は受益者負担にするべきだ。請求手数料500円は安い。濫訴(注/やたらにばんばん裁判すること)が起こり、各省庁がパニックになる。』
・この場を借りて、このセンセイに敬意を表することをお許し願いたい。かねがね、保守系のセンセイ方は何もわかっちゃいないんじゃないかと疑っていたのですが、認識を改めなければなりません。実にコトの本質に迫る理解をしておられることが、よっく分かりました。情報公開制度というものは、国民を媒介者なしで情報に直結させるところに値打ちがあるわけで、言ってみれば仲人(政治家)に内緒で見合い相手(情報)とデートするよ
うなもんです。それに対して商売ガタキ意識丸出しで危機感を表明される。この鋭い理論的思考、もしくは動物的嗅覚は、アッパレと評価するべきでしょう。 …まったく、もう。
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にくまれぐちの8
岡山県議会に出していた陳情が、また「継続審査」になりました。
オンブズマンが議会に陳情?そう、もう何回も出しているんです。ナカミは、@県議会を対象にした情報公開条例の制定(いまの県条例では、実施機関に入っていない)、A委員会の傍聴を認めること(本会議しかできない)、B委員会議事録のコピーを認めること(閲覧しかできない)の三つです。
まあ、@は出足が鈍るのもわからんでもないとして、委員会の傍聴や議事録のコピーを認めないというのはおよそワケがわかりません。なにしろわがクニは(一応)民主主義国家ということになっとるわけですから。なんでも、自民が「地方には監査制度があり、公開条例というのもいかがなものかと考えている。しばらく検討したい」と言って、公明や民主も賛成したのだそうです。
ちょっと。ちょっと待ってくれんですか。この陳情は前にも出して、そのときも継続審査になってるんですが、センセイ方はどうもその間、この一件のことは「検討」されてなかったものらしいです。先日はアンケート(そのスジでは無茶苦茶評判が悪かったそうですが)までやってるんですがね。
監査制度があるから公開条例はいらない、というのはどういうリクツなんでしょう?情報公開というのはなにもゼニカネのことばかりじゃないんですが、そこんところになにか重大な誤解があるようです。
だいいち、このデンでいったら、今の県条例(センセイ方はもうお忘れかもしれませんから申し上げておきますと、3年前に全会一致でセンセイ方が制定して下さったモノですが)もいらない、ということになるんではありますまいか。
センセイ方の頭脳がニワトリ(3歩あるいたらもう前のことを忘れてるそうです)並みのわけはありませんし、かといってまさか(まさかね)コトサラにサボッているのでもないでしょうから、もしかするとこれは一種の職業病なのでは?さしづめ名付けるとしたら・・・「議会性多発性健忘症」?「対オンブズマン反応症候群」?「シラバクレ氏病」?・・・
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にくまれぐちの9
・このところ、気ぜわしい毎日です。下水道はあるわ、総会はあるわ、判決は出るわ上告はするわ、市の審議会に意見書出さなきゃならないわ、全国の一斉請求はあるわ、腕時計はこわれるわ、ついに携帯は持たされるわ、さっそく運転モードの解除のしかたがわからなくなるわ、もう無茶苦茶でござりまするがな。
・特に特に、下水道です。総会のあと全国に報告したら、翌日きた拡大幹事会(よりによって、日曜日、東京)の案内に、もう議題でのってる。聞いてねーよ、おい。あわてて全国事務局に電話。
(野曽)「報告は誰がするんですか?」
(新海事務局長)「野曽さんが来なけりゃボクがかわりにやりますけど、迫力はないでしょうね」
行くしきゃないじゃないか。きったねーな、もう。
・さて下水道、山ほど文書を請求しました。市長さんがご自分を減給にした処分の関係書類も請求したところ、人事の職員が出てきて丁寧に応対してくれたそうですが目は笑ってなかったとのこと。こりゃもしかして非開示かな、と思って舌なめずりしていたら、思ったよりあっさり開示決定が出て、29日に開示されます。
・書類が出てきたら、さっそくプロジェクトチームで分析にかかります。間に合ったら次号に載せます。乞うご期待。あ、それから、オンブズマンのHPに下水の特集を組んでます。まだ頁数が少ないですが、どんどん更新して増やします。見てね。
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にくまれぐちの10
■ 2000年あけましておめでとうございます。もう2月だ?固いこと言わない言わない。仏教徒(親父の葬式で初めて宗派がわかったような奴が仏教徒と言えれば、ですが)の私が耶蘇教の年号を使うというのはいくぶん不自然ですが、何てったって便利ですからね。あの元号という奴は、雰囲気はあるんだけど、ときどき変わるもんで換算がややこしくていけない。願わくは、平成の御世のとこしえに永からんことを。
■ 今年はのっけから下水道の年になる。はずだったんですが、正月早々開示請求日を間違えて、皆様にたいへんご迷惑をおかけしちまいました。全く縁起でもない。実は前夜一緒に飲んでた先輩が「野曽君、これからは弁護士が情報公開で食ってけるようでなくてはいかん。きっとそうなる」なんて景気のいいこと言うもんで、つい嬉しくなってへべれけになりまして。翌日シラフで考えてみたら、そんなのどう考えても無理なんだけどね。ま、この際、いい初夢を見たとでも思うことにしますか。というわけで、申し訳ありませんが、下水道のホームページの更新はもうちょっと待って下さい。作業は、苦戦しながらも着々と進んでますので。
■去年、瀬戸内海放送(KSB)が県議会の「海外視察」をけちょんけちょんにケナシた件で、県議会議長殿から苦虫をかみつぶしたようなお手紙が行ってて、KSBがそいつ(と自分の返事)を、ご丁寧に社のホームページにのっけています。えらいぞ。議長殿のご主張は、ちょっと噛みついてみたくなるようなヤツなので、オンブズマンも場外から乱入することにしました。会報にのっけたいとこなんですが、議長殿とKSBの手紙も一緒に載せなきゃワケわかんないし、全部載せたら長いし、で、省略。読みたい方はKSBのホームページをのぞいて下さい。それと、禁転載じゃないそうなので、オンブズマンのホームページにも取り込みますので、お急ぎじゃない方はそちらでも。
■今年上半期の計画。
1.なにがなんでも下水道をモノにする。ついでになんとか全国をけしかけて、あっちこっちで下水道を調べさせる(よそのマチでも絶対やってると思うんですよね)。
2.公安調査庁をからかう(今号に載せきれませんでした。次号をお楽しみに)。
3.「俵星玄蕃」と「ガマの油の口上」をマスターする。
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にくまれぐちの11
◆前号の編集後記の書体には仰天いたし候。(私の指図にては決してこれ無く候。)このての冗談が好きな人が他にいたとはとんと知らず、まことにご無礼つかまつり候。やられっぱなしでいるのもどうかと思い、今回は少々文体にこり申し候。どんな書体で印刷されるか、今から楽しみにて候。
◆本年度の都道府県閉鎖度ランキング出て候。岡山県は去年手数料を廃止したので、今年は「失格」を免れ、晴れてランキング入りを果たし候。岡山県は「条例上出すべき文書」はそこそこ出すので、県の方ではこれでめでたく上位(下位?)グループ入りと皮算用していたかもしれんが、あいにく調査項目が今年から変わって(「条例上出すことになってない文書」が項目に入ってきちゃったので)、あまり好成績とは言えず候。お気の毒に候。されど条例のデキが悪いのだから仕方ないことにて候。私どもオンブズマンも喜ぶべきか悲しむべきか判断に迷い候。早く改正してほしいものにて候。
◆前号でお約束の公安調査庁関係の記事、のせ申し候。今号は、これよりもっとコッテコテの「候文」の送り状をつけて、公安調査庁にも贈呈するつもりにて候。そのときの先様の顔を見たいものにて候。
◆下水道では、市役所に手当たりしだいに開示請求をしてみても、うれしくなるような文書にはなかなかめぐりあえず候。どうやら都合の悪いことは文書にしないことになっている様子にて候。それとも、都合の悪い文書は「存在しないことになっている」のかもしれず候。それでも、市長の市議会での答弁をひっくりかえせる程度のデータは一応集まったように思え候。これからが楽しみにて候。(ああ肩こった。)
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にくまれぐちの12
●今年ももう半分過ぎてしまいました。年頭に、今年上半期の計画として、
1、下水道をモノにする。
2、公安調査庁をからかう。
3、「俵星玄蕃」と「ガマの油の口上」をマスターする。
の三つを上げましたが、公安調査庁の件は15号で実行。(度が過ぎる、という愛のお叱りをいっぱいいただきました)
下水道は一週間遅れて七夕の日に住民監査請求。私の予想では、今年の総会のころには「裁判を起こした!」というご報告ができるんではないかと思います。
「俵星玄蕃」はマスターしました。師走が楽しみです(海水浴であの曲をやったらきっちりバカでしょう?)。「ガマの油」はサワリはイケるようになりましたが、まだあっちこっちトチります。年内にはぜひモノにしたい。
●知人に、「二世紀にわたって酒を飲む会」というのを企画したヤツがいます。脱帽です。(どういうことか、おわかりでしょうな?)
●「チボリ」がこけた後の操車場跡地、岡山市は「多目的ドーム」を作るつもりだそうです。それも、軟式野球くらいしかできない程度の規模のヤツを。お歴々は、いったいいつになったら「ハコ物」を作るのに飽きるのでしょうか。私は言いたい。オレの税金を勝手にそんなもんに使うな!
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にくまれぐちの13
補助教材事件判決、ボロ勝ち!
6月20日、岡山市教委相手の「補助教材事件」の判決がありました。
どんな裁判か忘れちゃったよ、という方のために説明しますと、どこの学校でも子どもは「補助教材」というやつを買います。学校が注文をまとめて指定業者に一括で納品させます。学校はそれでマージンをもらいます(歴とした裏会計です)。その伝票やら通帳やらの会計書類の開示請求をやったら、なんと「不存在」ときました。異議申立したら、審査会にもかけずに却下してきました。
それで昨年2月に裁判をおこしました。裁判での市教委の言い分は「その帳面は物理的には存在しているが、公文書ではなく、学校の『購買』の私文書である。ゆえに公文書としては存在していない。」全く不死身だね、この人たちは。
この裁判に1年4か月かかっちゃったのも不覚といえば不覚ですが、まあ世の中にも裁判所にも「慣れる」ということがありますのでね。次の裁判からはもう少しスピーディになるでしょう。
で、判決の中身はというと、これがもうボロ勝ち。コールドゲーム。イモゲン。オンブズマンの主張が100%通って、王手がいっぺんもかからないような圧勝でした。
ところが、市教委はあくまで往生際わるく、期限ぎりぎりに控訴。これより舞台は高等裁判所に移ります。
「そんなタコ殴りの判決をもらったんじゃ、さだめし市教委も死にきれんのだろう」と思うあなた。あなたは甘い。この事件は小学校が相手だったんですが、いまや市内の小学校では、だんだんにこの「裏会計」をPTA名義に変えつつあります。この裁判は裁判で粘りたおしておいて、その間に裏会計はPTA名義に変えてしまって、問題の書類は「保存期間切れ」か何かでうやむやにしようという魂胆だ、と考えるべきでしょう。 しかし、PTAがこうした寺銭まがいのカスリをとって儲けること自体はなはだ不都合ですし、だいたいこの種の裏金を自由にさせてもらえとるのかどうか、怪しいもんです。おそらく単なるダミーに使われているだけでしょう。
そこで、当方としても追い打ちを検討中です。いまのところ出ている案は、各小学校のPTAに警告状を送る、中学校や県立高校相手にまた開示請求をして、県教委と市教委の両方相手にいっぺんに裁判をやる、などなど。要するに、悪知恵が回るのは別にお役所の専売特許ではないわけです。)というわけで、ひとつ、今後の展開をお楽しみに。
(東代表が例の事件で超多忙につき代筆)
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にくまれぐちの14
7月に下水道の監査請求、8月に全国大会、9月に平津シルバーの監査請求、10月に下水道の提訴と総会、手のかかるのが数珠つなぎになったもんで、会報がすっかり遅れてしまいました。(早い話が、執筆者連中が会報どころじゃなかったもんでして。)でもって、今回は、軽いノリを身上とするわがオンブズマンに似合わず、分量も中身もヘビーです。せめてこの欄だけでも軽くしたいのは山々なのですが、そうもいかなくて、下水道の裁判で50人も被告を作っちゃったものですから、下手すると切手代とコピー代で財政がパンクしかねないのです。ですので、会員の皆さん、お願いですからカンパを。ちょっと。そこで引いてないで。そこで引くから「日本の○ダ○」とか言われるんじゃありませんか。
お知り合いの方をひっぱりこむとか、手は色々あるでしょう?どうかよろしくお願い申し上げます。
(注/「下水道カンパ」の収益金は、特別会計に組み入れられて、裁判の実費だけ、すなわち100パーセント世のため人のために使われます。)
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にくまれぐちの15
ミレニアム終盤のできごと
<「日本のユダヤ」について>
前の会報で、岡山が「日本のユ○ヤ」と言われている、と書いたくだりについて、会員の方から、「ユダヤに対する偏見を助長する」という抗議をいただきました。釈明いたします。
私自身のユダヤについての印象は、「信仰とはこうまで強くなれるものか」という感嘆の気持ちに尽きます。(この意見について違和感をもたれる方には、ラピエール・コリンズの「おおイェルサレム!」(早川書房刊)を一読されることをお勧めします。)ときおり書店で平積みになっている類の通俗ユダヤ陰謀本は、指を触れるのもイヤなくらい嫌いです。
一方、「岡山は日本のユダヤ」という表現は、たしか故大宅壮一氏がされたのではなかったかと思います。これは、岡山県人をからかうジャーナリスティックな表現としては、最大級の傑作でしょう。むろん、ユダヤに対しては全然好意的な表現ではありませんが。
実のところ、さきの文章を書く際には、ちょっと気がさしましたが、あまりにも状況にピッタリくる表現だったので、あえて使用しました。こうした表現に封印するのは、いわゆる差別用語を他のことばに言い換えるのに似て、表面はとりつくろえても、その裏にある実態を変えることには全然役立たない、と考えています。
という次第で、私の文章には今後もいわゆる「不適切な表現」がごろごろ出てくるであろうと思いますが、真意のあるところをお汲みとりいただいて、ご海容くださるようお願い申し上げます。
<動燃2年がかりスミ塗り開示ウラ話>
動燃事業団が2年待たせたあげくに真ッ黒けの伝票を出してきた、その詳しいいきさつや内容は石尾さんが書いておられるとおりです。
以下は、そのときコメントを求めてこられた某記者さんと私との会話。
(記者)開示まで2年かかったことについてのご意見は?
(野曽)いやスゴいですね。時間がかかった理由はどう言われてるんですか?
(記者)人形峠だけでなく全国の事業所全部に適用する基準を作るのに時間がかかったんだそうです。
(野曽)へー、寝言は寝てから言ってほしいですね。それにしても、2年もあったら、伝票全部書きかえようと思ったらできますね。その伝票、ホントにホンモノなんですか?
(記者)・・・・・・
翌日、少し心ときめかせて、新聞を広げてみました。ある程度は予想していたことではありますが、私のコメントはのっていませんでした。 ふむ。
<熊本市長さんのご意見>
全国中核市市長会の会長であられる、熊本市の市長さんが、自治大臣との会談の席上、とても率直な発言をされたそうです。残念なことに全国版の記事にはならなかったようですが。
いわく、「オンブズマンには困っている。なんとかならないものか。」
さらにそのあと、報道陣からの質問に答えて、「公的オンブズマンを作るべきではないかと思っている」とも言われたとか。
しかし、監査委員って、ほんらい公的オンブズマンなんだけどね。それから外部監査人も。3つ目のやつを作るつもりなんでしょうかね。それって、今あるヤツが役にたっていないと公言してるようなもんで、聞く人が聞いたら怒るんじゃないですか?
それに、「公的オンブズマン」を作ったら私的なヤツがなくなるだろうなんて、どこをどう考えたら思い込めるんでしょうかね? ふうむ。