★曽君男の「編集後記」・Nozokimi-Otoko no Hensyu-kouki

編集後記(会報21号)


 ことお役所がからむとなれば、たいていのことには驚かなくなった今日このごろですが、高梁と真庭の地方振興局の、庁舎清掃の入札結果には、さすがに仰天いたしました。
 
一番札を入れたのは、去年まで入札なしで契約をとっていた愛染会ですが、落札価格が、なんと去年のおおよそ4分の1ですよ、4分の1。

 掃除ですから、大半は人件費のはずです。去年と今年と、そうそう違うはずはありません。差額はいったい何処へ?ここは一番、井戸の底までさらえてみなければなりますまい。

 かたや、岡山市の変調ぶりも相当なもんです。西大寺浜の旧「新産業ゾーン」(どっか変ですが)は筋金入りの遊休地です。しかし遊休地なら何やってもいいというもんじゃないでしょう。宅地化して水道もつけたうえで、一社会福祉法人(旭川荘)に30年の無償貸しというのは、一体全体どういうことでしょうか。市役所は、公平とか不偏不党とかいう観念は、きれいに脳味噌からとっぱらってしまったようです。

 下水道水増し住民訴訟は、「踊れども進まず」状態が続いています。被告側が、「本案前の抗弁」つまり「水増しがあろうが、市に損害が出ていようが、それは住民訴訟マターじゃない」という窓口論争に、しがみついて離れないからです。ああじれったい。

  〜〜〜〜〜〜核心に 袖ふれもせで ジャブの嵐
      うしろ暗さの ほど知られけり〜〜〜〜〜〜〜〜〜

                                                     01、11、7
(つづく)