NPO法人市民オンブズマンおかやま
1 本日(4月26日)、岡山県議会の平成22年度の政務調査費の監査請求について、「追加請求」をしました。
「1万円以下の政務調査費」について、18人の議員に対して総額11,026,342円を返還させよ、という請求です。
2 1回の支出額が1万円以下の政務調査費については、県の条例で、領収書を提出しなくてもよいことになっています。(これ自体、大問題ですが。)領収書が出ないので、ふつうは善悪をチェックできない、ということで、4月18日の本請求からは外していました。
3 ところが、18日の請求のときにもコメントしましたが、請求直前に、一部の議員の「1万円以下の支出」(つまり、領収書を提出しないでいい支出)が異常に多いことがわかりました。
4 そこでオンブズマンは急きょ、全議員の収支報告書と「領収書つき支出」一覧をチェックして、どの議員がどの項目でいくらの「1万円以下支出」を報告しているか、をリストアップしました。その結果、「これはいくらなんでも怪しい」ものについて、追加監査請求をしたのです。
5 「いくらなんでも怪しい」支出は、次の2パターンです。
@ 「飲食代金だよな」と思われる支出。金額の多少にかかわらず、許されません。
A 「この支出科目でこの金額の支出があって、それで全部が『1万円以下』なわけはないじゃないか」、かつ、「きっと『許されない支出』がまぎれこんでいそうだぞ」のケース。
監査事務局からは、「それは全部推定でしょ?」と皮肉を(ねえ、あれは皮肉ですよね?)言われましたが、@私たちはダテに市議会の領収書を4年間チェックしてきたわけではありません。怪しいものは匂いでわかります。A裁判になって、帳簿や領収書(議員は5年間保存しなければいけないことになっています)を提出させれば、「推定」じゃすまなくなりますとも。
6 18人の議員さんのうち7人は、政務調査費の総額中の「1万円以下の支出」の率が異常に高くなっています。18人が所属する自民党岡山県議団の平均「1万円以下支出」率は25.6%ですが、久徳議員78.1%、小田圭一議員50.9%、渡邊英気議員62.0%、内山議員41.7%、小野議員73.4%、千田議員56.5%、戸室議員43.3%です。こんなことは常識上ありえないので、ほんらい出すべき領収書を「1万円以下」と偽って出さずにすませているとしか思えません。こんなことが許されていては、制度の根幹が揺らぎます。(だからこそ、「1万円以下OK」制度自体が大問題なのですが。)
7 これらについても、監査請求が通らなければ(まあ、いまの県監査委員にはあまり期待はしないのですが、監査請求をしておかないと住民訴訟を起こせませんので)、当然、住民訴訟を起こします。いっさいがっさい、お白洲で決着をつけましょう。
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