０５．６．１７
岡山市議会各会派へ交付された
「政務調査費」の使途実態は依然不透明だ！
岡山市議会の各会派に関する「政務調査費収支報告書」（平成１６年度分）を、平成１７年５月３１日に閲覧並びに複写請求を行い、これを分析した。
その結果は以下のとおりであるが、「収支報告書」作成の根拠となった会計帳簿や領収証等の証拠書類が全面的に公開されない限り、第２の闇議員報酬との噂の高い「政務調査費」の使途内容は、日本共産党を除き、依然として不透明のままである。
１．
平成１６年度の市議会の「政務調査費」は、各会派（一人会派を含む）の請求により、半期ごとに議員一人当たり１３万５千円（年間１６２万円）を交付している。
２．
１０会派（５１名）に対する合計交付金額は、８２，６２０，０００円、このうち、残額を返還した会派は、新風会（２０，５２９円）、一人会派の新政会（宮川日吉４，８２０円）、同博友会（宮武博１２，０５６円）、同朝日クラブ（佐々木清巳９，７６９円）のみで、他の大きな６会派は、一人当たり１６２万円を全額使い切っていた。
３． 「収支報告書」には、交付条例で定めていない「収支報告書内訳」等による詳細な使用明細書を添付するか、「収支報告書」各項目備考欄へ支出明細と金額を記入しているほか、平成１５年度分から、何々等の「等」の記載をやめ、明細記入方法を改善（事務局指導）した点など、県議会に比べやや優れている。
４． とくに、支出項目別の支出比率の高いもの（公明党の調査旅費・資料購入費・事務費、市民ネットの資料作成費、新風会の広報費、政隆会の研究研修費）については、詳細な明細が知りたいものだ。
５． ただし、「収支報告書」作成の根拠となった「会計帳簿」や「領収書等の証拠書類」が公開されない限り、依然として「政務調査費」の使途内容は不透明のままである。
６． 市民へ証拠書類等の公開を表明しているのは日本共産党のみで、旧市民ネットは公開しないものの、その後継会派であるの無所属市民の会は、平成１７年度分から公開する（横田悦子副代表）とのこと。
（文責） 菅納忠彦