申 入 書


                                                 平成14年10月22日
   岡山県知事
     石井 正弘 様

                                             市民オンブズマンおかやま
                                                    代表 東 隆司
 
 私たちは情報公開制度を活用して公文書を取得し、それを分析、検討のうえ公金の無駄使いの是正を求める

活動を行っている団体であります。

 岡山県庁用自動車管理規程第13条(自動車車歴台帳等)2項では「所属長は当該車歴表(様式第四号)を備

えて整理しておかなければならない」とあります。この車歴表は購入日、型式、購入金額、走行距離、燃料使用

量、稼動日数等、公用車の実態が全て記録されている重要な文書であります。

 私たちは、平成14年6月10日、平成13年度末迄の知事部局及び関係機関全部の「自動車車歴表」(1,477枚)

の開示を受け別表の「部局別・稼動率分類表」により、756台を任意に抽出し稼動日数を主体に分析しました。

年間勤務日数を245日として試算したところ 次の結果が判明しました。
 
1)休日返上で稼動(100%以上)と見られるもの、21台で全体の2.8%。

2)ほぼ毎日稼動(81%以上)している車は72台、全体の9.5%。

3)通常稼動(61%以上)と見られるものは最も多く259台、34.2%。

4)やや、稼動が緩慢(41%以上)と見られるもの、240台で31.7%。

5)公用車の必要性を疑われる稼動率(40〜21%)のもの66台、8.7%。

6)全く必要性が認められない(稼動率20%以下)もの24台、3.3%。

7)「車歴表」記載不備のものが20台分2.7%もありました。

 特に5)6)の90台については使用の是非が問われますが、その中には高級乗用車も含まれております。また

、前述のとおり、「車歴表」の不記載も見られるなど管理の杜撰さを指摘いたします。

 当会の調査対象は、本庁及び全関係機関が管理する約1,020台の内の74%ですから、実際は上記の数値を

上回る台数の自動車について、使用状況に問題があると思われます。

 県財政の節減が緊急課題の折から、本事案を契機に全公用車の見なおしをされますよう、「申入書」を提出致

します。

 なお、本件へのご回答を速やかに頂きたく、申し添えます。

                                                             以上
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