岡山県議会交際費(平成14年度)について


                                                H.15.5.11
                                       (分析・文責) 菅 納 忠 彦 

岡山県議会の情報公開条例が、平成14年4月1日から施行されたため、平成14年度の議会交際費関係公文書を初めて開示請求し、これを分析した。

<分析結果>
1.議会交際費は、議長、副議長、委員長(12委員会)、事務局長の4区分ごとに予算が組まれて執行されている(表1(岡山   県議会交際費一覧>参照)。
2.ただし、予算執行率は全体で13.1%ときわめて低い。これは、臨時の多額出費に備え、予算額を多めに積んでいる結果   であろう。
3.交際費の支出を年度ごとの推移で見ると、平成10年度(2,443千円)以降漸減傾向を示し、平成14年度
  (950千円、ただし、未決算)と、平成10年度比約61%の減少となっている(表1<議会交際費の推移>参照)。
4.このうち、委員長(12委員会)の交際費は、件数(3件)、支出額(73千円)とも極めて少ない。
5.交際費の内訳を見ると、支出総件数73件のうち、香料・線香・花環の弔意関係が41件と56%を占めており、次いで議長   会関係が13件、お祝い関係が8件の順となっている(以下、表3<岡山県議会交際費の支出状況>参照)。
6.弔意関係は、すべて個人名が非開示(黒塗り)となっている。
7.また、弔意関係について、個人名が非開示のため断定は出来ないが、おおよその推定で、議長、副議長、事務局長の三者  が同一の対象者へダブった弔意表明が5回(15件)、議長と副議長や議長と事務局長のダブリが4回(12件)も見られた。

<問題提起>
1.議会としての慶弔関係の意思表示は、議長名一本に絞って統一した方がよい。
2.議長、副議長会議負担金などは、他県議会との関係もあり、当分の間区分ごとの支出も止むを得まいが、全体的に予算計  上額や予算の振り分けの是非を見直す必要がある。
3.少なくとも、委員長の交際費は取りやめても実害がなかろう。
4.市民の関心が高い議会交際費について、支出総額や内訳を、議会ホームページ等で公開するよう望みたい  。
交際費支出一覧表